“ランニング”で地域貢献!「パトランキタキュー」の仕掛け人 仲村龍治さん&今別府隆志さん

みなさん、パトランをご存知ですか?ランニングしながら地域を見回ることで、安全で暮らしやすい街にする取り組みのこと。現在、全国8エリアで展開されていて、北九州では「パトランキタキュー」として平成27年に活動がスタート。現在は全国最大規模での活動が展開されています。

今回は「パトランキタキュー」の実施団体であるNPO法人日本ソーシャルスポレク協会の代表理事 仲村龍治さんと共同代表理事 今別府隆志さんに活動内容や活動へ込めた思い、今後の展望などについてお話を伺いました。

NPO法人日本ソーシャルフポレク協会の仲村さん(左)と今別府さん

− パトランとはどんな活動ですか?

仲村さん パトランとは、毎回指定された場所に集まり、1班あたり4~7名程度の班に分かれ、それぞれがゆっくりのペースで街をパトロールしながらランニングします。そして、すれ違う方々に積極的に声掛けし、明るく地域とふれあいながら元気に走っています。

トレードマークの赤いTシャツで夜の街をパトラン中

− これまでの「パトランキタキュー」の活動状況は?

今別府さん 「パトランキタキュー」は、パトランの全国組織「パトランJAPAN」の1チームとして活動しています。現在の登録メンバーは約420名で、北九州市及びその近郊で活動しています。主な拠点として8地区あり、各地区では毎月1〜2回程度のパトランを実施していて、既に累計4,000人以上が参加し、実施回数は間もなく250回に達します。参加者はもともとランニングをされている方もいれば、パトランをきっかけにランニングを始めたという方もいらっしゃいます。

 

− そもそもパトランをスタートしたきっかけは?

仲村さん ランニング仲間がパトランを宗像でスタートして、その活動が本当に面白いなと思っていました。北九州でもできないかなと考えていたところ、同じような思いを持つ仲間と出会い、さらにランニング仲間に声をかけたところ「ぜひやろう!」ということになりました。全員がランナーということもあり、活動がスタートするまでのスピードは早かったですね。

 

− なぜ全国的に見ても北九州での活動が活発なんですか?

今別府さん 市民ランナーの繋がりが強かったり、地元のために何かしたいという思いであったり、要因は様々だと思います。また早い段階でホームページを立ち上げ情報発信に取り組むとともに、Facebookを使ってコミュニティを作り、情報発信・共有をしていて、それが大きな効果を発揮していますね。それぞれの地区でパトランをやりたいという使命感・責任感を持った地区リーダーが中心となって活動しています。そんな熱い思いを持った人が多いことも活動の広がりに繋がっていると思います。

地区リーダーを中心にスタート前のミーティング

− これまでの活動を振り返った感想は?

今別府さん 着実に実施地区・回数、参加者数も増えていて、地域の安全への貢献も次第に大きくなっていると思います。メディアにも多数取り上げられ、パトランの認知度も上がってきていて、さらに活動の活性化に繋がると感じています。また、パトランに加え、救急講習会や防犯講習会の実施といった活動の広がりも生まれています。パトランの活動を通じて、新たにランニンググループが誕生したり、地区によっては懇親会や“ごみ拾いパトラン”を実施したりと、各地区で新たなコミュニティや活動が生まれていますね。

「パトランキタキュー」主催による救命講習の様子

− 今後の活動の目標は?

仲村さん 当面の目標は、北九州市内の全小学校区でチームを立ち上げること、そして毎日市内のどこかでパトランが開催される状況にしたいですね。実施地区が増えることで、自宅近くだけでなく、例えば仕事帰りや買い物帰りに参加できるようになれば、もっとパトランが身近なものになると考えています。

 

− 今後の活動の展開は?

今別府さん 3月21日に「安全・安心まちづくり」を目的とした北九州市主催の『スミセイ バイタリティ アクション Presents 「北九州スマイル FUN RUN!」』に企画段階から参画し、運営協力団体として参加しています。「パトラン」の活動を、さらに多くの方に知っていただく機会になると考えています。また、NPO法人日本ソーシャルスポレク協会としては、パトランに加え、チャリティ大会の開催など、スポーツを通じたソーシャルな活動を展開していきたいと考えています。

仲村さん これまでの経験から、パトランの活動が根付くかどうかは、活動スタート時点での地元の皆さんの巻き込みにかかっていると考えています。今後のさらなる活動の展開のためにも、そういったノウハウを蓄積していき、共有できるような運営体制を作っていきたいと考えています。

 

− それでは最後に、まだ「パトラン」に参加されたことがない方へメッセージを

仲村さん どのような方でも参加していただきたいと思っています。すれ違う人に挨拶をするという事だけなのですが、多くのことを得ることができます。私はパトランを通して、自分たちの住む北九州を考えることが多くなりました。業種や年齢を超え、様々な方々と交流を深めることで北九州愛が深まりました。

今別府さん パトランは全ての方にお勧めしたいですね。特に新しいことを始めて退屈な日常を変えたい方やストレス社会で日々悶々と過ごしている方には、気軽な気持ちで新たな一歩を踏み出すのにもってこいの活動です。パトランで仲間と走る楽しさや地域とふれあう喜びが感じられれば、ともすると人生を変える転機にすらなるかもしれません。

 

“地域のための活動”というと、ボランティアや社会貢献活動とった堅苦しいイメージになりがち。そんな中、パトランは気軽に楽しみながら、趣味や仲間作りが自然と“地域のための活動”になるという、まさに理想的な形だと感じました。北九州のいろんな場所で、トレードマークの赤いTシャツを着たパトランメンバーと毎日のように挨拶を交わす、そんな日も遠くないかもしれませんね。

「パトランキタキュー」に関する詳しい情報はこちら
ホームページ:http://prkitaq.e-vep.com/
Facebookページ:https://www.facebook.com/patorun.kitakyu

ライター紹介

一般社団法人ソシオファンド北九州 共同代表理事 北九州で社会課題解決に取り組む個人・団体との協働事業やLOCAL GOOD KITAQの運営を通じて、地域に暮らす誰もが、社会投資(資金・時間・専門性)を行う社会を目指して活動中。 北九州市出身、在住。

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